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2019年10月15日 本のこと

「静子の日常」

井上荒野さん、「あれの」さん、とお読みします。お父様が、同じく作家の井上光晴さんです。この作家さんの本は初めて読みましたが、ゆったりと読むことができました。

タイトルからも想像できるように、静子さんの日常が綴られています。

そして、静子さんがいいです。一言でいうと、「素敵なおばあさん」です。息子夫婦と孫娘と暮らすごく普通のチャーミングなおばあさんなのですが、生き方が素敵です。

おっとりしていて、さっぱりしていて、余計なことを言わない。なんというか、自分で考えて、自分で決めて、自分で自分を喜ばすことができる大人、です。家族も、なんとなく静子さんにはかなわない、と感じていて畏敬しています。その様もいい感じに描写されています。

こんな年齢の重ね方をしたいな、と憧れてしまいます。