2020年4月13日 香りのこと
ネロリ
美しいフローラルさとフレッシュな柑橘系を合わせ持った香り。かすかな苦みも感じられます。
イタリアのネロラ公妃アンナ・マリアが愛したことが名前の由来と言われています。公妃はこの精油を手袋を香らせたり沐浴に使用したそうで、公妃が歩くたび手を動かすたびに、えも言われぬ香りがただよったことでしょう。
ネロリはビターオレンジの花から抽出され、この木の葉(とたまに若い枝)から抽出されるのがプチグレンです。この2つの精油は同じ木から抽出されるだけあって、多くの似た特性を持っていて、プチグレンの方がグリーン感がありますが、香りもよく似ています。
ビターオレンジの花は白く可憐で、ネロリの優しい香りそのままのイメージです。
この精油は穏やかな鎮静作用がありますので神経痛や頭痛を緩和し、鎮痙作用から腸を鎮静してくれ疝痛と下痢にも有益です。
が、ネロリの特徴を一つ上げるとしたら、やはり不安を和らげてくれることでしょう。また不安感からくる不眠や動悸にも助けになってくれます。月経前症候群にもいいですね。
鎮静すると同時に気持ちを明るく高揚させ、精神のバランスをとってくれます。またフローラルな中に香る若干の苦味がグラウンディングを進め、地に足をつける手助けをしてくれます。
同じ仲間のプチグレンやベルガモットとブレンドしてもなんともいい香りですし、ラベンダー、ジュニパー、ローズマリーとも相性がいいですね。同じお花系と合わせても贅沢な気分が味わえます。