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2019年9月6日 本のこと

「楽園のカンヴァス」

原田マハさんは大好きな作家さんの一人です。この本も久しぶりに読み返しましたが、やっぱりいい本だな~、と改めて思います。

この「楽園のカンヴァス」はアンリ・ルソーの幻の巨作をめぐる物語です。ストーリー自体も「この後どうなるのだろう?」とグイグイ引き込まれる展開ですし、所々に人に対する優しさが感じられます。

そして、もう一つの楽しみは物語に散りばめられている絵画たちです。私はあまり美術に詳しくないので、タイトルだけではどんな絵か分からないものも多く、絵画がでてくると、「どんな絵なんだろう」とついつい調べてしまいます。

原田マハさんは作家さんであると同時にキュレーターとしてもご活躍されているそうで、その深い知識が物語をより魅力的にしているのかもしれません。

本を読みながら、芸術に触れた気分まで味わえて、いい読書でした。