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2019年10月11日 本のこと

「ツバキ文具店」

小川糸さんの作品で、私は見ていないのですがNHKでドラマ化もされたようです。

鎌倉で小さな文具店を営むかたわらに手紙の代書を請け負う主人公。様々な依頼があり、その依頼主の気持ちに寄り添うような手紙を書き、字体も変えていく。その手紙も本の中で見ることができ、物語の想像を膨らませてくれます。

優しい人たちがでてくる優しいお話です。ちょっと感動もします。

そして、手紙を書くための便箋をはじめとする紙、筆やガラスペンをはじめとする筆記用具、そして手紙を書く際の決まり事。そういった細やかさが読んでいて楽しいです。

また、この本のもう一つの楽しみは鎌倉の風景や暮らしです。鶴岡八幡宮や由比若宮などの神社、美味しそうなお店。読むと鎌倉に行きたくなります。

読後感のいい本です。